蒸し暑い季節がようやく過ぎようとしている。
今日から9月だ。
野辺地での日々は、おだやかに単調に過ぎていく。毎日の繰返しの生活と特筆することもない出来事があったりなかったりしている。
10年分を400字詰原稿用紙1枚にまとめても事足りるだろうと思う。
台風の影響はこちらはほぼ無かったようだが、昨日の午前8時くらいからの数時間雨が多かった。
これがこのところの恒例のお楽しみになっている。シャケのお握りに卵焼き、キュウリの浅漬けという定番のお弁当持参だった。
少し遡って、お盆の頃には、遠方より知人、友人が訪れてくれた。
すでに終活を始めている身であるが、縁は切れずそれがふっとしたかたちで現れかたかのようだった。
8月の初めには43年ぶり、連れ合いさんは初めてとなる北海道上陸をした。25歳の頃働いた然別湖畔の宿に泊まった。
日程に限りのある中で、八戸から苫小牧まで夜間のフェリー、そのあとは車で池田町ワイン工場、帯広の六花亭そして然別湖。翌日は広大なとうもろこし畑、そば畑を眺めながら、狩勝峠、新得町を経由して函館で宿泊。翌日フェリーで青森にでて野辺地に戻る。
残りの人生で九州に行くことはないだろうが、北海道のどこかにはまた行くことがあるかもしれない。
7月。この月に教会の床のワックス塗布をした。
そのため、前月の車での烏山行きの際に、ポリシャーを始めとする道具類を運んできた。
最後の作業の場が与えられたわけだ。
6月は、朗読教室の発表会があり、リハーサルから参加したので長く烏山にいた。往復とも車で一般道を走り2泊3日の行程だった。5日に出発して25日に帰還。そのうち往復6日、途中山麓行きで2日。何やかやで日は過ぎていったが、すでに野辺地で出来つつある日々とは違和感がある。たまには必要かもしれないが、今回は長すぎたように思う。
来年は少し考えよう。
朗読教室のリハーサル、発表会は普段人との関わりの少ない生活を送っているためか、そして労働という意味合いを含む仕事とは異なる関わり方であるからか、大変さもあったが、また満たされるものもあった。それも一過的なこととして過ぎていった。
5月は世間の連休が終わった後、下北半島を車で一回りした。
風間浦の下風呂温泉で一泊する。曇り空だったが、海の先に陸地の輪郭が見えた。
4月は月初めに、青春18切符を使って新潟経由で東京に行く。
振り返れば、時々は出かけている。仕事に最優先の時間を割いていた頃とはだいぶ違う。
それ以外の在宅の多くの日々は、せいぜい食料品を買いに出るくらい。そして春先から、周りの草刈りや花壇に種まき。あとはパソコンで入力作業、本を読むことと、ボーッとすることで過ごしている。
冬も数回は雪がだいぶ降り積もったが、極寒にはほど遠かった。雨の多い地域なので頻繁に雪になると思っていたが、気温が氷点下にならないので雪にならない。夏も蒸し暑く関東と変わらない。もっとも近年の関東の気温は体温超えになっているようだが。
今、9月に入って、すっかり秋の空気になった。
その頃にはだいぶ寒くなるだろう。そしてまた1月になっていく。